通貨不足エラーの解消方法を教えてください

通貨不足エラーとは?

暗号資産の収支計算を行う場合、すべての取引を通貨ごとに時系列に並べ替えて計算を行っております。その際に、なんらかの理由で通貨が不足してしまい、つじつまが合わない明細が登録されていると、通貨不足エラーが発生します。

具体的にどういうことか解説していきます。

例えば、以下のような取引を登録した場合、4番目の明細に通貨不足エラーが発生しています。

上から順に明細を確認していくと、

 1. 12/8 Bitbankで100xrpを購入
 2. 12/9 Bitbankで50xrpを売却
 3. 12/10 Bitbankで50xrpを売却
 4. 12/10 Bitbankで50xrpを売却 ←通貨不足エラー発生

3番目の明細でxrpの保有数はゼロになっていすが、その後50xrpを売却しようとしているため、保有していない通貨を売却することはできないことから、通貨不足エラーとなってしまいます。

通貨保有数を取引日の古い順から足し引きしていき、通貨が不足した時に通貨不足エラーが起きる、ということです。

通貨不足エラーになったら

通貨不足エラーになったら、まず、エラーの情報を確認してください。

取引データをアップロード後、下の画像のように明細がピンク色にハイライトされたら、まず、右上の「エラー件数」と「!」から状況を確認します。

右上の「エラー件数」にポインターを近づけると、「通貨不足エラー件数:1件」とメッセージが表示されます。

そして、ハイライトされた明細の「!」にポインターを近づけると、「この取引で保有通貨数がマイナスになりました。。。(不足分:-50.0XRP)」とメッセージが表示されます。

よって、通貨不足になっている通貨は「XRP」で「-50XRP」が不足しているということがわかります。

状況が把握できたので、次はその原因とエラーの解消になります。

ここでは、通貨不足エラーがどのように発生するかを解説するため、単純な例でご説明しましたが、実際の取引データはもっと複雑で、エラー件数が多い場合がほとんどです。

以下で通貨不足エラーの主な原因について解説しますので、ひとつづつ確認して、原因を突き止めていただければと思います。

通貨不足エラーの主な原因

通貨不足エラーの主な原因は以下になります。

  1. すべての取引データが登録されていない
 2. 前年度の繰越をしていない
 3. 送付・預入のデータがペアになっていない
 4. 通貨の保有数の額が小さくデータに反映されていない
 5. データが重複している
 6. 再集計していない

1. すべての取引データが登録されていない

まず最初に確認していただきたいのが、全ての取引データがシステムに登録されているかどうかです。

  • ご利用のすべての取引所のデータがアップロードされてるか
  • ご利用のすべての期間のデータがアップロードされているか
  • 前年度、またそれ以前のデータがアップロードされているか
  • 取引所間の通貨の移動の履歴がアップロードされているか
  • ウォレット間の通貨の移動の履歴がアップロードされているか

もちろんデータが全て揃っていないと通貨不足になる可能性が高いので、データの抜け漏れはないか、全てのデータが登録されているかなどご確認してください。

具体例で解説します

データが抜け漏れている例としてよく見かけるのが以下のケースです。

例えば、Bitbankに1000XRPを他の取引所から預入して、500XRP売却したとします。

「1000XRPを預入したのに売却の明細で通貨不足エラーが出る、どうしてか」、とお問合せが来ることがあります。

この状況を解説しますと、デフォルトの設定では「送付・預入明細の自動対象外」の機能がONになっているので、以上のように「預入」の明細は計算対象外となり1000XRPは登録されていません。

よって、システムに登録されているXRPはゼロのため、登録していない通貨を売却するとマイナスになるため、売却の時点で通貨不足エラーが出てしまいます。

ここで抜け漏れているのは、XRPの送付元での取引データになります。例えば、購入・ボーナス・マイニングなどの方法で通貨を取得した明細です。

例えば、1000XRPはCoincheckで購入したとすると、「購入」「送付」の明細が登録されていませんので、上の画像のように明細を追加すると通貨不足は解消されます。

 1. Coincheckで1000XRPを購入
 2. Coincheckから1000XRPを送付(計算対象外)
 3. Bitbankへ1000XRP預入(計算対象外)
 4. Bitbankで500XRPを売却

この例のように、通貨を預入する場合は、その通貨の送付元の取引データの登録も忘れずに行ってください。

不足明細の洗い出し方法

どの明細が抜け漏れているか全く見当がつかないときは、以下の2点をきっかけに不足している明細が見つかる場合がございます。

・送付・預入の明細
・数量不足が大きい通貨

詳細は不足明細の洗い出し方法をご覧ください。

2. 繰越していない

クリプトリンクでは収支の計算を1年ごとに行っています。

前年度のデータは、自動的に次年度には反映されません。そのため、繰越処理を行い、前年度のデータを引き継ぐ作業を行わないと通貨不足エラーになる可能性があります。

対応方法

前年度の取引データがある場合は、必ず繰越の作業を行ってください。

前年度の繰越の方法はこちらをご確認ください。

繰越処理が終わると上のように**「前期繰越」の明細**が作成され、前年度までに保有している通貨が引き継がれていることが確認できます。

過年度も繰越

前年度のデータに限らず、それ以前の過去の取引データがあれば(損益が出ていなくても)必ずデータを登録してください。

その際には古い年度から順に繰越を行なってください。

例えば2019年からの取引データがある場合、

  • 2019年度の集計を行ってから2020年度へ繰越
  • 2020年度の集計を行ってから2021年度へ繰越
  • 2021年度の集計を行ってから2022年度へ繰越

と順番に繰越ます。

もし、過年度の取引データファイルが存在しない場合は、新規明細または汎用フォーマットをご利用の上、期首残高を登録してください。(9. 期首開始残高の登録)

繰越データが反映しない

また、繰越処理をしても前年度の繰越データが反映しないときは、こちらの方法でもお試しいただけます。

3. 送付・預入の明細がペアになっていない

クリプトリンクでは、取引所間またはウォレット間の仮想通貨の移動を把握し、通貨保有数を明確にするために基本的には送付・預入明細もアップロードしていただいております。

送付・預入はデフォルトで「送付・預入明細の自動対象外」の機能がONになっており、自動的に計算対象外となりグレイにハイライトされます。

もしこの機能をOFFにしてお使いの場合は、送付・預入の明細がペアになっていないことにより通貨不足エラーが発生している可能性がありますので、以下を確認の上、ご対応お願いいたします。

送付と預入

送付・預入の明細とは、システムでどのように登録されるかというと、

・「送付」は通貨の残数をマイナス

・「預入」は0円で通貨を受入れ

ですので、送付を行った後、預入の明細が登録されていない場合、通貨の残数が減少しているため通貨不足のエラーが発生する可能性があります。

そのため送付・預入は常にペアになっている必要がございます。

具体例で解説します

例えば以下のように、CoincheckでETHを購入し、Bitbankに移動して売却という取引を行なった場合、購入、送付、預入、売却、の明細を登録します。

こちらは送付で-0.11ETHとなりますが、預入で+0.11ETHとなり、足し合わせて0となり通貨不足にはなりません。

送付明細が登録されていない

もしここで、送付の明細が抜け漏れていたらどうなるかというと、

「預入」は0円で通貨を受入れします。通貨不足にはなりませんが、0.11ETH余分に受け入れていますので通貨保有数のズレが生じる原因となります。

預入明細が登録されていない

次に、もし預入の明細が抜け漏れていたらどうなるかというと、

「送付」は通貨の残数をマイナスになります。送付の時点で-0.11ETHとなるので、売却する通貨数が足りないため通貨不足エラーとなってしまいます。

対応方法

上記のサンプルはすぐに明細がペアになっていないことに気づけますが、取引データが多い場合、おそらくペアになっているかどうかを探すのは容易なことではないかと思います。

そのため、送付・預入の明細は計算対象外としてください。

送付・預入の明細は通貨の移動になりますので、収支計算の対象ではありません。よってこれらの明細を計算対象外とすることで通貨不足エラーとなってしまう原因を取り除くことができます。

送付・預入の明細を計算対象外にするには、「送付・預入明細の自動対象外」機能をご利用ください。

また、ペアになっていない送付・預入の明細を探す方法は、不足明細の洗い出し方法も参考にご覧ください。

4. 通貨の保有数の額が小さくデータに反映されていない

海外の取引所で稀に起きるケースなのですが、小数点以下の小さい数字(0.0000000001)等の数字がデータに反映されていないケースがあります。

ボーナス等で取得した通貨をすべて売却しようとすると、小数点以下の数字がデータとして取得できていないため通貨不足のエラーが発生するという形になります。

対応方法

もし少数の通貨をもっていて、すべて売却したというようなケースがあれば、小数点以下の数字についてもご確認をしてください。

5. データが重複している

データが重複していることにより、通貨不足エラーになるケースがあります。

データを登録する際に重複チェックの機能は実装していますが、データの形式が異なったり、システムの改修がされている場合には同一明細と判断されず重複して登録されてしまうことがあります。

対応方法

データが重複して登録された場合は、以下を参考に重複しているファイルに関連した明細を削除してください。

また、一からデータのアップロードをやり直したい、といった場合は、以下を参考にデータをまとめて削除していただけます。

・取り込んだファイル(アップロードファイル)に関連した明細を削除したい
・データ一括削除

6. 再集計をしていない

こちらは通貨不足エラーの修正を行い、エラーが解消されているはずなのに解消されていない、という時にある原因です。

対応方法

上記の主な原因から通貨不足エラーの原因が判定でき、データを修正したりデータを追加でアップロードした場合、そのままだと再計算されないことがありますので、「再集計」を行い、通貨不足エラーが解消されているかどうかご確認ください。

まとめ

通貨不足エラーが出る原因は多岐に渡りますが、一つづつ確認していけばほとんどのケースで解消できると思います。まずはその原因を突き止め、それぞれの対応を行ってください。

 1. すべての取引データを登録する
 2. 前年度、過年度の繰越をする
 3. 送付・預入の明細を計算対象外にする
 4. 通貨の保有数の額が小さいデータを反映する
 5. 重複しているデータを削除する
 6. 再集計する

最後に

上記の内容を確認したけど、やっぱり原因がわからなくてエラーが解消できいない、という場合は、通貨不足エラーをゼロに修正する機能をお試しください。

また、もうお手上げ状態、自分でできるか不安なので計算をお願いしたい、という場合は、「計算代行のサービス」のご利用をご検討いただければと思います。


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