期末処理の方法について教えてください。

集計期間のデータを全てCryptoLinC取り込んだ際に、集計期間の期末残高が実際のウォレットの残高と異なってしまう場合があります。そこで、個人・法人ともに期末おいて現物の棚卸処理が必要になります。
また、個人、法人で異なる対応が場合によっては必要になります。

以下にて、期末処理の手順を説明していきます。

期末処理で行うこと

  • 個人・法人共通
    • 期末時点における現物の残高調整
  • 個人
    • 取得原価が不明である仮想通貨はみなし取得価額として計上。(参考
  • 法人
    • 保有している暗号資産の期末時価評価。(参考
    • 証拠金取引を行なっている場合、未決済取引がある場合の「みなし決済」。

現物の残高調整

現物取引の計算結果の残高と実際の取引所やウォレットの残高との差分を調整します

みなし取得価額の設定(※個人のみ)

取得原価が不明である仮想通貨がある場合において、売却金額の5%を取得原価として計算することができます。

期末時価評価(※法人のみ)

「1年間で最も利用した取引所の期末レート」を用いて期末時価評価を行います。
計算式としては

(期末残高×取得原価)-(期末残高×期末時価レート)=期末時価評価損益

になります。

証拠金取引のみなし決済(※法人のみ)

今期の集計期間内にポジションを立て、決済していないポジションは期末時点のレート(あくまで参考値)で仮決済します
みなし決済した損益分は通常の証拠金損益として計上し、来期では損益繰越としてプラスマイナス反転したものを付与します


以上の期末処理を行いましたら、収支計算報告書の作成と次年度への繰越処理を行い、今期の集計を終了します。

操作手順

Step.0 (前提)

まず、今期の集計期間内の全てのデータを取り込みます。期末処理を行う前に、集計期間内のデータ集計が全て終わっていることを確認してください。

(例)現物取引

(例)証拠金取引

Step.1 (期末処理ページへ移行)

データ集計が全て終わっていることが確認できましたら、期末処理を行います。以下の画像のように右上のメニューにある「期末処理」をクリックします。

または、個人の場合はCryptoLinCのTOP画面にある「確定申告ナビゲーション」の「3. 期末残高の調整」をクリックします。

法人の場合は、CryptoLinCのTOP画面にある「決算期末操作ナビゲーション」の「3. 期末残高の調整」か「4. 証拠金取引みなし決済」をクリックします。

画面が切り替わりますと、以下のような期末処理のページになります。
(例)個人

(例)法人

個人の方の操作フローは、「現物の残高調整」→(必要なら)「みなし取得価額設定」→「収支計算報告書作成」。
また、法人の方は、「現物の残高調整」→(必要なら)「証拠金のみなし決済」→(期末時価評価設定ONなら)「期末評価設定」→「収支計算報告書作成」となります。

Step.2 (現物の残高調整)

それでは、個人・法人ともに操作を行う現物の残高調整の説明をします。
期末の実際の取引所やウォレット残高とCryptoLinC上の計算結果の残高に違いがないか確認をし、残高に違いがある場合は「修正残高」に実際の残高の値を入力します。

例えば、BTCの実際の残高が0.5BTC、ETHの実際の残高が110ETH、XRPの修正はなし
の場合は以下のように修正します。
修正残高欄には訂正後の値、修正不要である場合は修正残高を未編集にするか、図のように左チェックを外すと修正対象外になります。

【補足①】

現物の残高調整を行いますと、以下のように「期末棚卸調整」の明細が追加されます。

今回のBTCのように期末棚卸によって「減少」した場合は

-0.11 × 37,603 ≒ -4,136

の棚卸減耗損が発生します。

また、ETHのように期末棚卸によって「増加」した場合は、残高が増えますが総取得原価は変わりません。

Step.3 (証拠金みなし決済  ※法人のみ)

続いて、証拠金のみなし決済を行います。 画面の表示上、全ての明細情報を載せることができませんでしたが、「▽」をクリックすることで詳細を確認することができます。

ここで表示されている「みなし決済レート(デフォルト)」は、CryptoLinCで管理している現物の期末レートの平均値になりますので、証拠金のレートとは厳密には違っています。しかし、この値はユーザーが自由に編集することができます。

※そもそも、ここで設定して発生するみなし決済の損益は次期で「損益繰越」として繰越されるため、よほど外れた値にしなければ問題ありません。

例として、ETH=77,570円、BTC=1,415,601円、LTC=23,296円と入力します。

みなし決済レートを設定しましたら、「確定」ボタンを押します。

【補足②】

みなし決済を行いますと、以下のように証拠金取引に決済明細が追加されます。

(例)ETH/JPY

(例)BTC/JPY

(例)LTC/JPY

Step.4 (期末評価設定 ※法人で「期末時価評価設定ON」のユーザーのみ)

続いて、法人で「期末時価評価設定ON」の方は期末評価設定を行います。
Step.2 で行なった現物の残高調整を元に期末時点での時価評価明細を作成します。
(こちらの図は別アカウントのデータですので、本記事中のStep2で設定した値とは異なります。)

こちらではCryptoLinCで取得している取引所の期末時価レートをいくつか提示しているので、ご自身の取引で「1年間で最も利用した取引所」を選択してください。

もしこの中にに無かったら選択肢の中から「その他」を選択してください。

すると、選択した列の右に入力フォームが表示されるので、そちらに「1年間で最も利用した取引所」のレートをお調べいただいて入力してください。

すべて設定しましたら、「確定」ボタンを押します。

この確定処理とこの後自動で行われる再計算処理により、現物取引明細に期末時価評価明細が追加されます。


Step.5 (収支計算報告書の作成)

現物の残高調整と証拠金取引のみなし決済を行いますと、再集計を実施します。再集計が終わりましたら、以下のように集計した結果が表示されます。
(例)個人

(例)法人

現物取引の方は、残高調整により残高が減少し減耗損が発生したものだけが反映されます。したがって、今回の場合は補足①より、

183,201 - 4,136 = 179,065

となり、ボーナスとマイニングによる収支はその他収支に含めるため現物取引収支から引くと、

179,065 - 11,533 - 2,943 = 164,589

となります。

続いて法人の証拠金取引の収支合計は、みなし決済の損益も計上するため、補足②より

1,582,590 - 62,140 + 1,369,855 - 3,990 = 2,886,315

となります。

問題ないため、このまま「収支計算報告書作成」ボタンをクリックします。

Step.5 (次年度への繰越)

収支計算報告書が作成されますと、以下の画面のようになります。

ここで、「次年度への繰越処理」のボタンをクリックします。または、右上のメニューから「集計設定」をクリックします。

画面が切り替わりますと、以下のようになります。

(例)個人

(例)法人

期末処理で修正した内容が反映されているかを確認して、大丈夫そうなら「確定して年度を切り替える」ボタンをクリックします。

次年度に繰り越すと、繰越情報の通りに前期繰越明細が作成されます。
(例)現物取引

(例)証拠金取引 ※法人のみ

証拠金取引の明細は、前期のみなし決済の損益「-62,140円」「1,369,855円」「-3,990円」の損益繰越としてプラスマイナスを反転した明細となっています。

まとめ

以上が期末処理の流れになります。
最後にもう一度やり方をまとめますと、

    0. データを全て集計する
    1. 期末処理のページへ移行する
    2. 現物の残高調整をする
    3. 必要に応じて現物取引のみなし取得価額の設定をする ※個人のみ
    4. 必要に応じて証拠金のみなし決済をする ※法人のみ
    5. 必要に応じて現物の期末時価評価をする ※法人のみ
    6. 収支計算報告書を作成する
    7. 次年度へ繰越処理をする

となります。


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