【法人】取引データ集計報告書の各項目について教えてください

     *リニューアル版のFAQはこちらをご覧ください。

CryptoLinCでは収支計算の結果として「取引データ集計報告書」というPDFデータを出力します。
こちらは決算申告の際、報告資料として申告書に添えて提出するためのファイルです。

本ページでは「取引データ集計報告書」の各項目の説明を行います。

収支状況の確認

※前提として法人の集計設定は
・収支算出方式:移動平均法
・期末時価評価:有効
・期末評価方法:切放法
このような設定であるとします。

現物取引

証拠金取引

ICO投資

「取引データ集計報告書」の各項目の説明

全体の収支計算結果、仮想通貨毎の現物取引収⽀計算結果

① 現物取引による収支額です。現物は取引所間を跨いだ取引が可能なため、取引所毎の収支は表示していません。また後述する期末時価損益額(期末時価評価)は含まれません。

② 証拠金取引による収支額です。こちらは現物取引と違い、各ポジションの取引所間移動はできないので、取引所毎の収支がはっきりするので取引所名も表示しています。

③ その他収益。マイニング、取引所からのボーナス付与、レンディング報酬、ステーキング報酬などは国税庁から発表された指針に準拠し、時価換算して収支としています。
こちらもご確認ください。

④ 期末時価評価を実施したことによる期末時点の時価レートとの差額です。
期末時価評価についてはこちらを参照してください。

⑤ 合計は【現物取引による収支額】【証拠金取引による収支額】【その他収益】【期末時価損益額】の合計額です。
法人の場合、暗号資産投資をどの様に決算申告するかはケースにより異なるかと思いますが、この合計値が暗号資産投資の今期損益になります。

⑥ 手数料は上記取引で発生した取引を行う上で発生した手数料となります。
基本的にこちらは「経費」として計上可能です。

⑦ 仮想通貨毎の現物取引収⽀計算結果
こちらは今期時点で実際に保有していた暗号資産の各種情報となります。

それぞれの項目は、

  • 種類:暗号資産のシンボル名です。
  • 期首残高(保有数):前期から受け継ぎ、今期首時点での暗号資産の保有数量になります。
  • 期末残高(保有数):今期末時点での暗号資産の保有数量になります。こちらの数量が次年度に引き継がれます。
  • 今期収支額(円):今期における各通貨の収支になります。ここの合計値が①の値と合致します。
  • 期末時価損益額(円):今期末時点における時価レート換算額と取得原価との差額です。
  • 期末棚卸原価(円):今期末時点における各暗号資産の取得原価になりますが、期末時価評価を行う場合は【期末残高(保有数)×期末時価レート】の値になります。
    この値が次年度に引き継がれ、次年度以降の収支計算に用いられます。
  • 繰越 平均取得単価(円):今期末時点における各暗号資産の平均取得単価になります。期末時価評価を行う場合は【期末時価レート】の値になります。

期末時点の未上場ICO投資 内訳

※本項目は全てのユーザーに表示されるわけではありません。ICO投資の明細管理を行なったユーザーのみ表示されます。
⑧ 期末時点の未上場ICO投資 内訳

  • 投資対象:ICOの参加通貨名
  • 取引所/ウォレット/サービス:投資した事業所名
  • 投資数量:投資により得られる予定の数量
  • 投資額 (円換算):投資額。決済通貨が暗号資産である場合は時価レート×取引価格(決済数量)

その他収支の内訳

⑨ マイニング、ボーナス付与、レンディング報酬、ステーキング報酬のそれぞれの内訳です。
取得数と取得時点の時価レートに準拠した収支額の合計となります。


収支計算使い方ガイドその他収支計算報告書取引データ集計報告書法人
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