Overbitの損益計算について

Overbitで行われている取引はBTC建ての証拠金を用いて行う差金決済取引です。Overbitでは取引明細ファイルをダウンロードできませんが、証拠金そのものの取引履歴と証拠金の増減は確認することができます。したがって、CryptoLinCでは証拠金であるBTCの増減を確認し損益計算を行うようにします。

証拠金増減による利益計算ですが、増加時はマイニングなどと同様、その時点のBTCレートを元に利益を計上し、減少時はその取引は行われた時点での「ユーザー毎のBTC取得原価」をもとに算出します。

具体的には以下の通りです。

証拠金増加時

証拠金が増加した場合、証拠金取引側では単純にその時のBTCレートに沿った分量の損益が発生することとします。
つまり、、

Step1: 500,000円で1BTCを購入
Step2: これをOverbitへ送金
Step3: Overbit側で入金の確認
Step4: 1BTCを証拠金としてFXを行い、0.06BTC取得(この時点のBTCレートは579,499円とする)
Step5: Overbitから全額出金
Step6: 別の取引所で入金の確認
Step7: 0.5BTCを280,000円で売却

この場合、

まずStep1~3でOverbitに1BTC(取得原価500,000円)が入金されます。

続いて、Step4での取引明細では損益金額に0.06BTC分の損益

579,499 × 0.06 = 34,769

が記載されます。

同時に現物取引の方では取得原価34,769円で0.06BTCを獲得したことにします。

最後に、Step5~7にて0.5BTCを280,000円で売却すると以下の計算により27,750円の収益になります。

280,000 - (534,769 ÷ 1.06) × 0.5 ≒ 27,750

証拠金減少時

証拠金が減少した場合、単純にBTCを失ったことになります。その損益はユーザーごとの取得原価に依存します。
つまり、、

Step1: 500,000円で1BTCを購入
Step2: これをOverbitへ送金
Step3: Overbit側で入金の確認
Step4: 1BTCを証拠金としてFXを行い、-0.06BTC減少
Step5: Overbitから全額出金
Step6: 別の取引所で入金の確認
Step7: 0.5BTCを280,000円で売却

この場合、

Step4での取引明細は損益金額に-0.06BTC分の損失

500,000 × -0.06 = -30,000

を記載します。

最後にStep7にて0.5BTCを280,000円で売却しますが、Step4では単純にBTCの保有数が減っただけです。ですので、単位あたりの取得原価には影響を及ぼしません。

470,000 ÷ 0.94 = 500,000
280,000 - (470,000 ÷ 0.94) × 0.5 ≒ 30,000

まとめ

Overbitにおける証拠金増加時、減少時の利益について説明させていただきました。
以上のように増加時は取引時点のBTCレートで計算されますが、減少時はユーザーごとのBTC取得原価を用いて計算します。
また、Overbitで取得したBTCは現物取引に影響を及ぼすのでOverbitのデータ取り込み後は現物取引の再集計を実施する必要があります。

以上のことから、Overbitの取引で正確な収支計算を行うには

1. 現物取引のデータを全て取り込む
2. Overbitのデータを取り込む
3. 現物取引にて「再集計」を実施

という手順が必要になります。
もしこの操作が「面倒・わかりにくい」ということでしたら当社にて計算代行サービスも行なっております。
こちらのご利用もぜひご検討ください。


計算方法についてOverbit
本記事でお客様の疑問は解決しましたか?
もし、本ページの説明がわかりにくい、情報が古い、等の
問題がございましたら、以下のリンクよりお気軽にお問合せください。

フィードバックはこちら