海外取引所における特殊な取引についての対応方針について教えてください。

海外取引所(主にBinanceなど)では通常の「1対1」の売買以外にもBNBコンバートなど「1対多」の取引が可能なケースがございます。
そのように海外取引所における特殊なお取引に対するCryptoLinCでの対応方針について、こちらでまとめます。

Binance: BNBコンバートについて

Binanceにてお取り引き可能なBNBコンバート取引
こちら、少額残高のコインをまとめてBNBにコンバートできるものですが、取引の内容が「1対多」の取引となっており、
現在のCryptoLinCの明細管理ではこのお取り引きの表現ができません。
よって暫定対応ではありますが、複数明細に分割した形で取引データの登録を行います。
具体的に上記の例ですと、Binanceの「すべてのステートメントを生成する」で履歴データを生成すると、以下のようなデータが獲得できます。

このデータをCryptoLinCに登録すると以下のような形になります。

このように取引を分解して登録します。
「暗号資産」対「暗号資産」の売買取引における会計上の処理は
仮想通貨同士の交換を行なった場合
こちらにて解説している通り、
① 暗号資産Aを売却し法定通貨(JPY)を取得
② 取得した法定通貨で暗号資産Bを購入」
という流れになります。

この流れを「1対多」取引明細にも当てはめ明細を分割したものが上記図の明細となります。
計算結果はそもそも計算処理の流れが同じなので変わらない想定です。

Binance: OTC 取引について

Binanceでは従来暗号資産取引の決済通貨がある程度固定されておりましたが、こちらの機能を使うことで
本来決済通貨として使用できない暗号資産であっても決済通貨として利用できることになりました。
1対1のお取り引きの場合は以下のように通常の「暗号資産」対「暗号資産」の売買取引として登録します。

しかし、稀に本来対になる明細の紐付けに失敗することがあります。
原因としては取引日時のズレなどが原因となりますが、その場合は以下のように分割して登録されることになります。


BinanceBNBBNBコンバートOTC
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