DMM Bitcoin証拠金取引の損益計算について

DMM Bitcoinで行われている証拠金取引はJPY建て、BTC建て、ETH建ての3種類の基軸通貨で取引ができます。したがって、CryptoLinCでは仮想通貨であるBTC建てとETH建ての取引において証拠金の増減を確認し損益計算を行うようにします。

したがって、DMM Bitcoinの証拠金取引で取得したBTCやETHは現物取引に影響を及ぼすので、DMM Bitcoinのデータ取り込み後は現物取引の再集計を実施する必要があります。

具体的には、

    1. 現物取引のデータを全て取り込む
    2. DMM Bitcoinのデータを取り込む
    3. 現物取引にて「再集計」を実施

という手順が必要になります。
ただし、JPY建ての証拠金取引しか行なっていない方は現物取引には影響を及ぼさないため、以上の手順は必要ありません。

証拠金増減による利益計算ですが、増加時はマイニングなどと同様、その時点のBTC(又はETH)レートを元に利益を計上し、減少時はその取引が行われた時点での「ユーザー毎のBTC取得原価」をもとに算出します。

具体的には以下の通りです。

証拠金増加時

証拠金が増加した場合、証拠金取引側では単純にその時のBTC(又はETH)レートに沿った分量の損益が発生することとします。
つまり、、

Step1: 500,000円で1BTCを購入
Step2: 1BTCを証拠金としてレバレッジ取引を行い、0.05BTC取得(この時点のBTCレートは579,499円とする)
Step3: 0.5BTCを270,000円で売却

この場合、

Step2での証拠金取引の取引明細では損益金額に0.05BTC分の収益を記載します。

579,499 × 0.05 ≒ 28,975

と同時に現物取引では取得原価28,975円で0.05BTCを獲得したことにします。

Step3にて0.5BTCを270,000円で売却すると以下の計算により18,107円の収益になります。

270,000 - (528,975 ÷ 1.05) × 0.5 ≒ 18,107

また、ETH建ての時も同様に、
Step1: 20,000円で1ETHを購入
Step2: 1ETHを証拠金としてレバレッジ取引を行い、0.08ETH取得(この時点のETHレートは19,758円とする)
Step3: 0.5ETHを10,500円で売却

この場合、

Step2での証拠金取引の取引明細では損益金額に0.08ETH分の収益を記載します。

19,758 × 0.08 ≒ 1,581

と同時に現物取引では取得原価1,581円で0.08ETHを獲得したことにします。

Step3にて0.5ETHを10,500円で売却すると以下の計算により509円の収益になります。

10,500 - (21,581 ÷ 1.08) × 0.5 ≒ 509

証拠金減少時

証拠金が減少した場合、単純にBTCを失ったことになります。その損益はユーザーごとの取得原価に依存します。
つまり、、

Step1: 500,000円で1BTCを購入
Step2: 1BTCを証拠金にしてレバレッジ取引を行い、-0.05BTC減少
Step3: 0.5BTCを270,000円で売却

この場合、

Step2での証拠金取引の取引明細では損益金額に-0.05BTC分の損失を記載します。

500,000 × -0.05 = -25,000

と同時に現物取引では取得原価25,000円の0.05BTCが減少したことにします。

Step3にて0.5BTCを270,000円で売却しますが、Step2では単純にBTCの保有数が減っただけです。ですので、1BTCあたりの取得単価には影響を及ぼしません。

475,000 ÷ 0.95 = 500,000
270,000 - (475,000 ÷ 0.95) × 0.5 ≒ 20,000

また、ETH建ての時も同様に、
Step1: 20,000円で1ETHを購入
Step2: 1ETHを証拠金にしてレバレッジ取引を行い、-0.08ETH減少
Step3: 0.5ETHを10,500円で売却

この場合、

Step2での証拠金取引の取引明細では損益金額に-0.08ETH分の損失を記載します。

20,000 × -0.08 = -1,600

と同時に現物取引では取得原価1,600円の0.08ETHが減少したことにします。

Step3にて0.5ETHを10,500円で売却しますが、Step2では単純にETHの保有数が減っただけです。ですので、1ETHあたりの取得単価には影響を及ぼしません。

18,400 ÷ 0.92 = 20,000
10,500 - (18,400 ÷ 0.92) × 0.5 ≒ 500

まとめ

DMM BitcoinにおけるBTC建てとETH建ての証拠金増加時、減少時の利益について説明させていただきました。以上のように増加時は取引時点のレートで計算されますが、減少時はユーザーごとの取得原価を用いて計算します。
また、DMM Bitcoinの証拠金取引で取得したBTCやETHは現物取引に影響を及ぼすので、DMM Bitcoinのデータ取り込み後は現物取引の再集計を実施する必要があります。

以上のことから、DMM Bitcoinの取引で正確な収支計算を行うには、

    1. 現物取引のデータを全て取り込む
    2. DMM Bitcoinのデータを取り込む
    3. 現物取引にて「再集計」を実施

という手順が必要になります。
ただし、JPY建ての証拠金取引しか行なっていない方は現物取引には影響を及ぼさないため、以上の手順は必要ありません。

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