収支計算方式が「総平均法」時の手数料について教えてください

     *最新のFAQはこちらをご覧ください。

CryptoLinCで行なっている仮想通貨売買の収支計算に関連し、
収支計算方式が「総平均法」時の手数料について説明させていただきます。
総平均法はこちらで説明しているように「売却総額」と「取得原価」の差で収益を計算します。
よって手数料など「売却」以外の方法で減少したものについては
以下のような考え方で収支計算を行なっております。

例1:売却取引において法定通貨の手数料が発生した時

① 3月9日 2,000,000円で2BTCを購入した。
② 5月20日 0.2BTCを160,000円で売却した。手数料として100円発生。

①の取引で1BTCあたり1,000,000円で2BTC購入
②の手数料は日本円で100円。売却に伴う手数料は経費として計上可能です。

収支は

160,000 - (1,000,000 × 0.2) = -40,000

手数料として100円分

実際にCryptoLinCのシステムでも試してみましょう。
※取引所の明細だと調整が難しいので明細の手動追加にて確認します。

収支は想定通り
収支計算報告書より手数料も以下の通り想定通りとなっております。

例2:売却取引において暗号資産の手数料が発生した時

① 3月9日 2,000,000円で2BTCを購入した。
② 5月20日 0.2BTCを160,000円で売却した。手数料として0.0002BTC発生。

②の手数料は①で取得したBTCを0.0002使っているので取得単価 1,000,000円、つまり200円分
BTCの単価は純減しただけなので変わらず

(2,000,000 - 200) ÷ (2 - 0.0002) = 1,000,000

収支は

160,000 - (1,000,000 × 0.2) = -40,000

手数料として200円分

実際にCryptoLinCのシステムでも試してみましょう。
※取引所の明細だと調整が難しいので明細の手動追加にて確認します。

例3:購入取引において暗号資産の手数料が発生した時

「仮想通貨に関する税務上の取扱いについて(FAQ)(平成30年11月)」の「4 仮想通貨の取得価額」によると 「購入した仮想通貨の取得価額は、その支払対価に手数料等の付随費用を加算した額となります。」とありますが、総平均の場合、集計基準期間を通して購入した通貨の平均単価を取得原価とするため、手数料を取得原価に加算するとその時点で「集計基準期間を通して購入した通貨の平均単価」に変化が発生し、また手数料の評価額が変更される、そしてそれを取得原価に反映されるとまた、、、という具合にループが発生してしまいます。
よってCryptoLinCでは総平均における購入時の手数料は取得原価には加算せず、別計上とさせていただきます。

① 3月9日 2,000,000円で2BTCを購入した。
② 4月9日 1,200,000円で1BTCを購入した。手数料として0.0001BTC発生。
③ 5月20日 0.2BTCを160,000円で売却した。

①、② で購入取引を実施
取得原価は3,200,000円 (取得単価は3,200,000 ÷ 3 ≒ 1,066,667)
収支は 

160,000円 - (1,066,667円×0.2)≒ -53,333

別途、手数料 

1,066,667円×0.0001=107円

となります。


総平均法計算例手数料収支計算
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