期末評価方法の切放法と洗替法について教えてください。

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このFAQでは期末評価方法の「切放法」と「洗替法」について説明いたします。

目次

1.切放法と洗替法について
2.切放法の計算
3.洗替法の計算
4.切放法と洗替法の切り替え

1. 切放法と洗替法について

令和元年度の税制改正により、法人は期末時価評価を行うことが義務付けられました。

CryptoLinCでは、有料会員の法人のお客様は期末時価評価の自動登録機能を利用でき、期末の評価方法として、「切放法」と「洗替法」から選択できます。

  • 切放法とは、期末の時価評価額をそのまま翌期首に取得原価として採用する方法です。
  • 洗替法とは、期末の時価評価損益を計上した後、翌期首に取得原価を前期末の取得原価に戻す方法です。

期末時価評価のサンプル

例えば、1BTCを1,000,000円で購入し、期末時点での評価額が1BTCあたり2,000,000円だった場合、期末時価評価を行うと上のようになります。

当期末の時価評価損益は+1,000,000円になります。また、BTCの取得原価は2,000,000円、繰越平均単価も2,000,000円になります。

2. 切放法の計算

切放法の場合だと、翌期首に戻し入れをしないため、前年度繰越明細のみ作成されます。

よって、BTCの取得原価と平均単価は当期末と同じく、取得原価2,000,000円、繰越平均単価2,000,000円となります。

3. 洗替法の計算

一方、洗替法の場合、翌期首に取得原価を元に戻すため、前年度繰越明細と期首洗替明細が作成されます。

期首洗替明細では、BTCの取得原価と平均単価を当期末の状態に戻すため、取得原価1,000,000円、繰越平均単価1,000,000円となります。
また、当期の期末時価評価損益として計上した+1,000,000円も翌期に戻すため、期首洗替では-1,000,000円の損益を計上します。

そして、「仕訳エクスポート」では以下のように洗替の仕訳が作成されます。

| 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 | 摘要 |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 暗号資産売却損益 | 1,000,000 | 暗号資産 | 1,000,000 | 洗替法による期末時価評価分の
戻し入れ仕訳 |

4. 切放法と洗替法の切り替え

2021年1月10日までにご登録いただいた法人ユーザー様の場合、初期値が「切放法」となっておりましたが、税制上「洗替法」が原則となったことから以降にご登録いただいた法人ユーザー様は「洗替法」を初期値とさせていただきます。

「切放法」から「洗替法」へ切り替えを行う場合は、洗替法の設定方法をご覧ください。

※期末評価方法は法人の有料会員のみの機能となりますので、ご利用になりたい方はこちらから有料会員登録を行なってください。


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