CROSSexchangeでは、仮想通貨を売買する時に発生する取引手数料の一部をXEX（マイニングコイン）に変換して、ユーザーに還元するというマイニング機能があります。
マイニングの方法は主に2種類あり、トレーディングフロアでの取引時にマイニングをする方法と、マイニングプールでマイニングをする方法です。

1つ目のトレーディングフロアでの取引時にマイニングする方法というのは、自分が実際に仮想通貨を売買した際にXEXがマイニングされるというものです。
CROSSexchangeでは、通貨を取引すること自体がXEXをマイニングする行為になります。したがって、トレーディングフロアで仮想通貨の取引をすると、マイニングされて新たに生成されたXEXが取得できるということです。

そして、2つ目のマイニングプールでマイニングする方法というのは、1つ目の取引によるマイニングを自動で行わせるというものです。
はじめに通貨ペア（例えばLTC/BTCなど）と取引量（例えば 20LTCと1BTCなど）を設定し、マイニングプールに送金します。
マイニングプールでは、取引手数料分を連続かつ自動的に生成するための「セルフマイニング：自己取引（自分がマイニングプールへ送金した通貨同士で取引すること）」を行い、マイニングに使用される仮想通貨が最小単位になるまでXEXを生成します。

このマイニングプールでのマイニングにおいて、CryptoLinCではマイニングプールで仮想通貨を使用する時には「送付」、マイニングを終了する時には「預入」で処理を行なっています。
また、マイニングプールで実際に使用された仮想通貨は「手数料」として経費計上していて、

手数料の数量　＝　送付量　ー　預入量

としています。

具体的には以下の通りです。

マイニングプールでマイニングした時の例

Step1: 0.03BTCを入金（取得原価 27,000 円）
Step2: 1 LTCを 0.015 BTCで購入（1 LTC = 16,396円、1 BTC = 887,200円）
Step3: 「LTC/BTC」のペアで 1 LTCと 0.015 BTCをマイニングプールに預け入れ（マイニング開始）
Step4: 1132 XEXをマイニングで獲得（1 XEX = 16.134円）
Step5: マイニング終了で 0.02671722 LTCと 0.00012033 BTCがキャッシュバック
（1 LTC = 13,793円、1 BTC = 862,050円）

まずStep2で取得原価 27,000 円のBTCを 0.015 売却しているので、

売却額　-　売却量　×　取得単価
16,396 - 0.015 × ( 27,000 / 0.03 ) = 2,896 円

の収支が発生します。

※ 最初の2つの明細は取得原価27,000円のBTCを購入し、CROSSexchangeへ送付したのを表しています

次に、Step3で「LTC/BTC」のペアで 1 LTCと 0.015 BTCを使用してマイニング開始しているため、それぞれの通貨を「送付」扱いにします。

続いて、Step4でマイニングによってXEXを獲得しているため、

16.134 × 1,132 = 18,264 円

が収支となります。（マイニング収支はその他収支に計上されます）

最後のStep5ではマイニングを終了して使用資金が返って来ているので、それぞれの通貨を「預入」扱いにします。
この時、実際の預入額は0.00012033 BTCと0.02671722 LTCですが、帳簿上のBTCとLTCの保有量を実際の保有量に合わせるために、

BTC
帳簿上の預入額 0.015 BTC
手数料 0.015 - 0.00012033 = 0.01487967 BTC

LTC
帳簿上の預入額 1 LTC
手数料 1 - 0.02671722 = 0.97328278 LTC

とします。

そして、マイニングに使用された手数料は、BTCの取得単価 27,000÷0.03 = 900,000 円、LTCの取得単価 16,396 円であることから

BTCの手数料　＋　LTCの手数料
0.01487967 × 900,000 + 0.97328278 × 16,396 = 29,350 円

となります。

したがって、この取引での最終的な収支と通貨保有量は、

現物取引収支： 2,896 円
その他収支（マイニング）： 18,264 円
手数料： 29,350 円
BTC保有量：0.00012033
LTC保有量：0.02671722
XEX保有量：1132

となります。