海外取引所の中でも高い人気を誇るKuCoin(クーコイン)。豊富な銘柄数、デリバティブ取引やEarnなどの多彩なサービス、手数料の安さなどから、多くの日本人ユーザーも利用しています。しかし、KuCoinは日本円建ての取引ができず、USDTなどのステーブルコインを基軸通貨として売買を行うため、日本の確定申告で必要となる損益計算が複雑になりやすいという特徴があります。とくに「取引履歴データのダウンロード方法が分からない」「USDT建ての取引はどう計算するのか?」といった悩みも多いのではないでしょうか?そこで本記事では、KuCoinで取得できる取引履歴データのダウンロード方法データの見方総平均法・移動平均法の手計算例クリプトリンクを使った自動損益計算の方法までを、画像イメージを踏まえながら初心者にも分かりやすく解説していきます。KuCoinでの損益を正確に把握したい」「確定申告に備えてデータ整理をしたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。この記事の要約KuCoinは700銘柄以上を扱う海外取引所で、USDTなどのステーブルコインやBTCなどの暗号資産建てで取引するため、損益計算は複雑になりやすい。現物取引・入出金・報酬等・先物取引の4種類の履歴を、それぞれの画面からCSV形式でダウンロードできる。現物取引では、総平均法では期間全体の購入金額と数量から平均取得単価を計算し、移動平均法では取引のたびに平均取得単価を更新しながら売却損益を求める。報酬は、受け取りした暗号資産の時価がそのまま利益となり、同時に取得原価にも加算されるため、後の売却計算にも影響する。先物取引の損益計算は、取得できるデータには実現損益(Realized PnL)が記載されているため、その値を円換算するだけで計算できる。手計算とクリプトリンクの損益計算ツールで算出した結果は、小数点処理の関係で1円程度の誤差は出るものの、基本的には一致しており、KuCoinの複雑な取引内容も正確に計算できる。KuCoin(クーコインとはどんな取引所?KuCoin(クーコイン)は、2017年にサービスを開始したグローバルな暗号資産取引所です。運営会社はセーシェル共和国に拠点を置くMEK Global Limitedで、世界的にユーザー数が多い代表的な海外取引所の一つとなっています。取り扱い銘柄数は700種類以上と世界トップクラスで、現物取引だけでなく先物(フューチャー)、ステーキング(Earn)、自動売買ボットなど幅広い投資商品を提供している点が特徴です。また、KuCoinは日本円建ての売買には対応しておらず、USDTやUSDCなどのステーブルコインやBTCやETHなどの暗号資産を基軸に売買を行う方式となっています。クレジットカードを利用すれば日本円での暗号資産購入も可能ですが、基本的な取引はUSDT等の暗号資産建てで行われるため、損益計算が複雑になりやすい点に注意が必要です。さらに、KuCoinは独自トークン「KCS」を発行しており、KCS保有者は取引手数料の割引や、収益分配制度などの特典を受けられることも魅力の一つです。以下に、KuCoinで利用できる主要な取引・サービスを一覧表でまとめました。KuCoinでできる主な取引一覧区分サービス内容説明現物取引(Spot)BTC・アルトコインの売買BTC・ETH・KCSをはじめ数百種類の暗号資産を、売買できる。成行・指値・ストップ注文などに対応し、現物保有によるシンプルな売買が可能。先物取引(Futures)レバレッジをかけた先物・無期限契約無期限・期限ありの先物取引ができる。相場の上昇・下落のどちらにもレバレッジをかけて取引できるサービス。信用取引(Margin)資金を借りて行うレバレッジ現物取引保有資産を担保に暗号資産を借り入れ、元手以上の金額で現物取引を行うサービス。クロスマージン/アイソレーテッドマージンなどのモードがあり、資金効率を高められる一方で、清算リスクも伴う。Earnステーキング・レンディング・構造商品Saving・ステーキング・KCSステーキング・デュアル投資・Shark Finなど。余剰資金を預けることで、日次利息やキャンペーン利回りなどの報酬を受け取れる。ボット取引(Trading Bot)自動売買(グリッド・DCA・先物ボット等)設定したルールに従って自動で売買を行う機能。現物グリッド、先物グリッド、ドルコスト平均(DCA)ボットなどが用意されており、相場に張り付かずに機械的なトレード戦略を運用できる。KuCard暗号資産対応デビットカードKuCoinアカウント内の暗号資産を使用して、VISA加盟店での支払いに使えるデビットカード。決済時に暗号資産を自動的に法定通貨へ換算KuCoin Pay暗号資産決済・送金サービスウォレット残高から、手数料無料のオフチェーン決済や、低コストなオンチェーン送金を行える決済サービス。QRコードなどを通じて、ネットショップや実店舗での暗号資産決済にも対応日本在住者の利用可否について2025年11月9日時点で、KuCoinは日本向け公式ライセンスを取得していないため、日本居住者向けの新規サービス提供は一部制限されている状況です。Webでのアカウントの新規作成は可能ですが、アプリはApp Store/Google Playでダウンロードできなくなっています。一部SNSなどで「日本在住者は登録できない」との噂がありますが、実際には日本からの登録と取引自体は可能です。ただし、将来的な規制変更や利用制限の可能性はゼロではないため、資産管理は慎重に行う必要があります。KuCoinの取引履歴データをダウンロードKuCoinでは、損益を計算するために必要な取引履歴を複数の画面からダウンロードできます。ここでは現物取引・入出金・報酬・先物取引の4種類に分けて、取得手順を分かりやすくまとめました。本記事の手計算パートで使用するデータもこの履歴を基にしますので、まずは全てのファイルを取得しておきましょう。現物取引1 KuCoinへログインし、画面右上の「注文」→「現物取引履歴」をクリックします。2 タブの中から「取引履歴」を選択し、期間を指定します。 画面右側の 「CSVとして保存」 を押してデータを生成します。3 生成後に表示される エクスポート画面からCSVファイルをダウンロードできます。このファイルには、取引日時・銘柄・数量・約定価格・手数料など、売買損益を計算するための基本情報がまとめられています。入出金1 右上の「資産」をクリックします。2 左側メニューの「履歴(入出金)」を選択します。3 入金履歴/出金履歴のどちらかを選び、期間を設定して「CSVダウンロード」を押します。4 データ生成後、エクスポート画面からファイルをダウンロードします。入出金履歴には、外部ウォレットや他取引所との資産移動に関する情報が記録されています。報酬等の履歴1 画面右上の「注文」→「現物取引履歴」を開きます。2 右上の「エクスポート」をクリックします。3 「市場(Market)」を「Earnの注文/利益履歴」に変更します。タイムゾーンを「アジア/東京」、ファイル形式を CSV に設定し「確認」を押すとダウンロードできます。報酬の受取日時、受取通貨、数量、報酬タイプなどは後の手計算で使用する重要なデータになります。先物取引1 KuCoinにログインし、右上のアカウント情報アイコンをクリックします。2 左側メニューから「履歴をエクスポート」を選択します。3 画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックします。4 「市場」を「先物注文/実現損益」に変更し、取得したい期間を設定します。タイムゾーンを「アジア/東京」、ファイル種別を「csv」に設定し、右下の「確認」をクリックします。5 データが生成されると、エクスポート一覧に表示されますので、対象の行からCSVファイルをダウンロード します。このファイルには、先物取引の実現損益(Realized PNL)やポジションの開始/終了時刻など、損益計算に必要な情報がまとまっています。KuCoinの取引データの見方を解説KuCoinでは、取得したCSVファイルをそのままExcel・スプレッドシートなどで開くことができます。ここでは、実際の取引データを例に、各履歴に含まれるヘッダー項目の意味を簡潔に整理しています。手計算で損益を確認する際には、以下の項目がどの数値を表しているのか理解しておくとスムーズに作業が進みます。現物取引現物取引CSVには、取引日時・銘柄・数量・約定価格など、売買損益を計算するための基本データが含まれています。ヘッダー名意味・内容tradeCreatedAt取引が成立した日時。損益計算に必須。orderId注文ID。複数行に分かれている場合の識別に使用。symbol取引ペア(例:BTC-USDT)。side売買の区分(buy=購入、sell=売却)。price約定価格(USDT建て)。size取引数量(購入・売却した通貨量)。funds約定額(price × size)。fee手数料の数量。liquidityMaker/Taker の区別。feeCurrency手数料が徴収された通貨。orderType注文種別(market / limit)。入出金入金(Deposit)ヘッダー名意味・内容Time入金が反映された日時。Coin入金した通貨。Amount入金数量。Type入金の種類(通常入金など)。Remarkメモやタグ。出金(Withdraw)ヘッダー名意味・内容Time出金が行われた日時。Coin出金した通貨。Amount出金数量。Type出金の種類。Wallet Address/Account送付先アドレス。Remarkメモやタグ。報酬等の履歴Earn報酬は、ステーキング・レンディングなどで得た利息の履歴です。報酬は通常の現物売買とは別管理になっているため、このファイルの取得と確認が必要です。ヘッダー名意味・内容UIDユーザー識別用ID。Account TypeEarnのアカウント区分。Order ID報酬の記録に用いられるID。Time(UTC+09:00)報酬を受け取った日時。Staked Coin運用していた通貨。Product Type商品タイプ。Product Nameプロダクト名。Earnings Coin報酬として受け取った通貨。Earnings Type報酬種別。Remarksメモ/付記。Amount報酬数量。Amount(USDT)報酬額をUSDT換算した値。Fee報酬に対する手数料。先物取引KuCoinの先物取引CSVには、ポジションごとの実現損益(Realized PNL)や手数料、決済方法、建玉の開始・終了時刻など、損益計算に必要な情報がまとめて記録されています。現物取引とは異なり、先物取引は「建玉を決済したタイミングで損益が確定する仕組み」のため、損益計算で使用する中心項目はRealized PNL(実現損益) になります。ヘッダー名意味・内容UIDあなたのアカウントの固有IDAccount Type取引をしたアカウントSymbol取引した先物銘柄Close Type決済方法(例:CLOSE_LONG / CLOSE_SHORT)Realized PNLこの決済で確定した損益額(USDTまたはUSDC)。損益計算の中心となる値。Total Realized PNLポジション全体の累計実現損益(USDTまたはUSDC)Total Funding Feesポジション保有中に発生した手数料Total Trading Feesポジションの決済や建玉実行にかかった取引手数料Position Opening Time (UTC+09:00)ポジションを建てた日時(日本時間)。Position Closing Time (UTC+09:00)ポジションを決済した日時(日本時間)。【手計算】総平均法で損益を確認するここでは、KuCoinで行った取引を例に「総平均法」の手計算手順を解説していきます。理解を優先するため、すべての取引において 1USDT=150円で統一して円換算を行います。(実際の確定申告では、取引日ごとのレートを使用する必要があります。)総平均法とは、一定期間に購入した暗号資産の取得額を合算し、その平均値を元に損益を求める方法です。複数回売買していても、一度「平均取得単価」を計算することで、売却損益をシンプルに求めることができます。総平均法では、以下の2つの式を使います。総平均法の基本式平均取得単価 = 年間の購入金額の総額 ÷ 年間の購入数量の総量売却損益 = 売却金額 -(平均取得単価 × 売却数量)現物・報酬・先物のそれぞれで損益の考え方が異なるため、順番に解説していきます。現物取引ここでは、KuCoinの現物取引(BTC/USDT)について、総平均法を使って損益を計算する手順を解説します。まず、現物取引CSVから対象データを確認し、次の画像のような明細を参照しながら進めていきます。Step 1:関連する数値を抜き出す総平均法の計算では、購入取引と売却取引を分けて整理する必要があります。「buy(購入)」と「sell(売却)」に分けて、以下の4項目を抜き出してください。tradeCreatedAt(取引日時)symbol(取引ペア)size(数量)funds(取引金額・USDT)購入(buy)tradeCreatedAtsymbolsidesizefunds2025-01-14 6:42:13BTC-USDTbuy0.328,5002025-02-02 12:58:41BTC-USDTbuy0.440,2002025-06-30 7:35:44BTC-USDTbuy0.221,700合計0.990,400売却(sell)tradeCreatedAtsymbolsidesizefunds2025-04-07 10:11:22BTC-USDTsell0.539,1002025-07-12 11:03:18BTC-USDTsell0.335,100合計0.874,200Step 2:各項目の合計を算出する購入明細から次の2つを集計します。購入数量の合計:0.9 BTC購入金額の合計:90,400 USDT(13,560,000円)次に、総平均法の式に当てはめて平均取得単価を算出します。平均取得単価 = 購入金額の総額 ÷ 購入数量の総量 ≒ 15,066,667円Step 3:損益額を算出する売却明細から、次の合計値をまとめます。売却数量:0.8 BTC売却金額:74,200 USDT(11,130,000円)売却BTCの原価 = 平均取得単価 × 売却数量 = 15,066,667円 × 0.8 BTC ≒ 12,053,333円売却損益 = 売却金額 − 売却BTCの原価 = 11,130,000円 ー 12,053,333円 = - 923,333円となり923,333円の損失が出ていることが分かります。報酬KuCoinのステーキング・レンディングで受け取る報酬は、受取時点の時価でそのまま利益として計上されるのが基本です。さらに重要な点として、その利益相当額は新たに取得した資産として扱われ、後の売却原価にも加算されるというルールがあります。つまり、受け取った瞬間に利益が確定し(雑所得)同時に、取得原価の一部として資産に組み込まれるという二重の意味を持つのが報酬取引の特徴です。報酬の明細は「報酬等の履歴」から取得できる明細となります。Step 1:関連する数値を抜き出す次の4つの項目を抜き出してみましょう。Time(UTC+09:00) :受け取り日時Earnings Coin:報酬として受け取った通貨Amount:受け取った数量Amount(USDT):受取時点のUSDT換算額これらの項目を抜き出し、報酬明細一覧を作成します。Time(UTC+09:00)Earnings CoinAmountAmount(USDT)2025-01-08 10:14:22BTC0.00012412.0192025-02-12 7:55:49BTC0.00010910.4362025-03-25 12:09:33BTC0.00011710.2392025-04-18 6:41:00BTC0.00012110.2732025-05-29 8:27:45BTC0.00011812.720合計55.686なお、この Amount(USDT) は利益と取得原価の双方に使われる重要な値となります。Step 2:各項目の合計を算出する抜き出した Amount(USDT) を使って、報酬ごとの利益額を計算します。円換算は、本記事では統一して1USDT = 150円を使用します。計算式は以下のとおりです。利益(円)= Amount(USDT) × 150報酬の明細ごとにこの計算を行い、利益額を一覧化します。Time(UTC+09:00)Earnings CoinAmountAmount(USDT)利益額2025-01-08 10:14:22BTC0.00012412.0191,8032025-02-12 7:55:49BTC0.00010910.4361,5652025-03-25 12:09:33BTC0.00011710.2391,5362025-04-18 6:41:00BTC0.00012110.2731,5412025-05-29 8:27:45BTC0.00011812.7201,908Step 3:損益額を算出するStep 2で算出した「報酬の利益額(円)」をすべて合計します。総利益(円)= 各報酬の利益額(円)の合計 = 8,353円これが、該当期間に報酬として受け取った利益総額です。先物取引KuCoinの先物取引は現物取引と異なり、建玉ごとの損益があらかじめ「実現損益」として計算されているのが特徴です。総平均法のように取得単価を計算する必要はなく、実現損益を抜き出して円換算 → 合計するだけで損益が求められます。使用する明細は、KuCoin の先物画面からダウンロードできる先物取引履歴 です。Step 1:関連する数値を抜き出すまずは、以下の項目を抜き出します。Realized PNLPosition Closing Time(UTC+09:00)Position Closing Time(UTC+09:00)Realized PNL2025-02-18 8:41:2212.542025-04-03 11:56:40-7.392025-07-21 6:33:1825.112025-10-09 13:00:00-3.02Step 2:各項目の合計を算出する抜き出した実現損益(USDT)を、1件ずつ円換算します。本記事では、円換算のレートを1 USDT = 150円で固定して計算します。損益(円)= Realized PNL × 150すべての先物取引について円換算した金額を一覧化します。Position Closing Time(UTC+09:00)Realized PNL損益2025-02-18 8:41:2212.541,881 円2025-04-03 11:56:40-7.39-1,109 円2025-07-21 6:33:1825.113,767 円2025-10-09 13:00:00-3.02-453 円Step 3:損益額を算出する最後に、Step 2で円換算した各取引の損益額を合計します。総損益(円)= 各先物取引の損益(円)の合計 = 4,086円となり、4,086円の利益が出ていることが分かります。【手計算】移動平均法で損益を確認するここでは、KuCoinで行った取引を例に「移動平均法」の計算手順を解説していきます。理解を優先するため、すべての取引において1USDT=150円で統一して円換算 を行います。(実際の確定申告では、取引日ごとのレートを使用する必要があります。)移動平均法とは、取引のたびに平均取得単価を更新し続ける方法です。買い取引を行うたびに原価と平均単価が変動するため、時系列の取引順序を反映した、より実態に近い損益を計算できる点が特徴です。移動平均法では、主に次の式を使います。移動平均法の基本式新しい平均取得単価 =(前回の残高金額 + 今回の購入金額) ÷(前回の残高数量 + 今回の購入数量)売却損益 = 売却金額 -(平均取得単価 × 売却数量)現物・報酬・先物のそれぞれで計算の考え方が少しずつ異なるため、順番に解説していきます。現物取引移動平均法では、以下のような流れで計算を行います。Buy(購入) → 保有数量と保有金額を更新し、新しい平均取得単価を計算Sell(売却) → その時点の平均取得単価 × 売却数量を原価とし、売却額との差額を損益として計算使用する明細は KuCoinの現物取引履歴データです。Step 1:関連する数値を抜き出す損益計算に利用する項目は次の4つです。tradeCreatedAt(取引日時)side(売買方向:buy / sell)size(数量)funds(USDT建ての取引金額)これらを取引の古い順(時系列順)に並べます。Buy と Sell を区別せず、すべて1つの表にまとめて処理します。tradeCreatedAtsymbolsidesizefundsBTCの保有量取引金額(funds × 150円)平均取得単価(円)保有しているBTCの取得額(円)損益(円)2025-01-14 6:42:13BTC-USDTbuy0.328,5000.34,275,00014,250,0004,275,000ー2025-02-02 12:58:41BTC-USDTbuy0.440,2000.76,030,00014,721,42910,305,000ー2025-04-07 10:11:22BTC-USDTsell0.539,1000.25,865,00014,721,4292,944,286-1,495,7142025-06-30 7:35:44BTC-USDTbuy0.221,7000.43,255,00015,498,2146,199,286ー2025-07-12 11:03:18BTC-USDTsell0.335,1000.15,265,00015,498,2141,549,821615,536計算に使用した項目の解説項目名算出方法補足説明BTCの保有量前回の保有数量 ± 取引数量buy → 加算、sell → 減算取引金額(円)funds × 150円KuCoinのfundsはUSDT建てなので円換算する平均取得単価(前回の保有額 + 今回の購入金額)÷ 新しい保有数量buyのときのみ更新。円ベースで管理保有しているBTCの取得額平均取得単価 × 保有量売却後は残ったBTC分を再計算損益売却金額(funds × 150円)−(平均取得単価 × 売却数量)売却時のみ計算Step 2:各項目の合計を算出する表をもとに、売却行の損益を計算します。例)2025-04-07 の売却売却金額 = 39,100 × 150円 = 5,865,000円 原価 = 平均取得単価14,721,429円 × 0.5BTC 損益 = 5,865,000円 − 7,360,714円 = -1,495,714円例)2025-07-12 の売却売却金額 = 35,100 × 150円 = 5,265,000円 原価 = 平均取得単価15,498,214円 × 0.3BTC 損益 = 5,265,000円 − 4,649,464円 = 615,536円Step 3:損益額を算出する売却で計算された損益を合計して、最終的な損益額を求めます。損益額 = -1,495,714円 + 615,536円 = -880,178円最終的に 880,178円の損失 となります。報酬報酬の計算は 総平均法と移動平均法で結果が変わりません。理由は、報酬の利益計算は次の式のみで行われるためです。総利益(円)= Amount(USDT)× 150 の合計 = 8,353円そのため、報酬については総平均法と同じ計算で問題ありません。先物取引先物取引の損益は、総平均法と同様に実現損益を合算するだけで計算できます。損益(円)= Realized PNL(USDT)× 150 の合計 = 4,086円【損益計算ツール】クリプトリンクで損益を確認するKuCoinでは、現物取引・報酬(ステーキング等)・先物取引など、多様な取引データをCSV形式でダウンロードできます。しかし、取引件数が多い場合や複数の銘柄を扱っている場合、手作業で損益を集計するのは非常に手間がかかります。とくにKuCoinは取引種別が複数ある報酬や先物の明細が別ファイル手数料の通貨が異なるケースもあるなど、手計算ではミスが起きやすい構造になっています。こうした場合には、クリプトリンクの損益計算ツールを利用することで、作業を効率化しながら正確な損益を算出できます。KuCoinの取引履歴に完全対応クリプトリンクでは、KuCoinが提供しているCSV形式の取引ファイルに対応しており、取得したCSVをそのままアップロードするだけで、以下を自動で判定・集計します。売買損益報酬先物の実現損益また、複数銘柄・複数の取引所・複数取引種別が混在していても、クリプトリンクが自動で分類し計算してくれます。取引履歴CSVをそのままアップロードするだけでOK現物取引・先物取引・NFT取引を自動で集計総平均法・移動平均法の両方に対応年間損益計算書や確定申告用のPDFを自動作成ツールで算出された損益と手計算の比較ここでは、KuCoinの現物取引を例に、総平均法と移動平均法の2つの計算方法について、「手計算で求めた結果」と「クリプトリンクで自動計算した結果」を比較します。クリプトリンクではUSDTの為替レートも取得できますが、今回は手計算と条件を合わせるため、1USDT=150円で統一して計算しています。また、BTCを購入する際に必要なUSDTを150円で取得した前提の入金明細もツールへ反映しています。【総平均法】KuCoinの損益計算結果【移動平均法】KuCoinの損益計算結果※クリプトリンクでは小数点以下の計算も行っているため、手計算した結果と1円の誤差が生じています。今回の比較からも分かる通り、クリプトリンクはKuCoinの複雑な取引内容を正確に再現し、安定した損益計算結果を提供できるツールです。KuCoinでの取引量が多い方や、取引履歴の整理に苦労している方は、損益計算ツールを活用することで、確定申告の負担を大きく軽減できます。まとめKuCoinは、銘柄数やサービスの豊富さから非常に魅力的な海外取引所ですが、日本円建てで取引ができないため、確定申告ではどうしても損益計算が複雑になりがちです。本記事では、まずKuCoinで取得できる各種取引履歴(現物取引・入出金・報酬等・先物)のダウンロード方法と、CSVデータの説明を行いました。そのうえで、1USDT=150円という前提を置きながら、総平均法と移動平均法それぞれについて、現物取引・報酬・先物取引の具体的な手計算の流れを確認しました。また最後に、実際に手計算した結果と、クリプトリンクの損益計算ツールで算出した結果を比較し、KuCoinのデータでもほぼ完全に再現できることを確認しました。KuCoinでの取引量が増えてくると、取引履歴の整理取引ごとのレート反映報酬や先物を含めた損益の一括集計といった作業は、手計算では現実的ではなくなってきます。そのような場合は、本記事で紹介した計算手順を「仕組みの理解」に役立てつつ、実務としてはクリプトリンクのような損益計算ツールを活用することで、ミスを減らしながら効率的に確定申告の準備を進めることができます。KuCoinを継続的に利用している方は、早めに取引履歴のダウンロードと整理を行い、余裕を持って申告に備えておきましょう。関連記事メルコイン(メルカリ)の収支計算方法を徹底解説!履歴エクスポートから手計算・ツール活用まで楽天ウォレットでの取引の収支計算方法を解説!総平均法・移動平均法とツールを使った確認手順も紹介