暗号資産の取引を行う法人にとって、収支を正確に集計し、確定申告を行うことはとても大切な作業です。しかし、暗号資産取引に伴う税務計算は複雑で、特に法人の場合は「期末時価評価」や「証拠金の『みなし決済』」など、処理が多岐にわたります。そのため、作業が煩雑に感じられ、「期末処理や会計データの作り方が分からず困っている…」と悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。そんな時にぜひ活用していただきたいのが、クリプトリンクの「損益計算ツール」です。この計算ツールを使えば、法人で暗号資産投資をしている方も簡単に会計データの作成が行えます。初めて利用する方やITツールが苦手な方でも、画面の指示に従って操作するだけで、お持ちの会計ソフトにインポートできる仕訳データが作成できます。そこでこの記事では、暗号資産取引を行っている法人向けに、クリプトリンクを活用して効率的に収支計算を行い、仕訳データを作成するまでの流れを詳しく解説します。期末処理とは?期末処理とは、集計期間の取引データをすべて取り込んだ後に行う作業で、期末の残高が実際の保有残高と異なる場合に、その差を調整し、次年度へ正確に残高を繰り越すための重要なプロセスです。法人用の期末処理では、以下の5つの作業を行います。現物資産の残高調整期末の残高が実際のウォレットや取引所の残高と異なる場合、そのズレを調整して正確なデータにします。証拠金取引の「みなし決済」未決済ポジションを期末レートで仮決済します。期末時価評価保有する仮想通貨の期末時点の時価を評価し、損益に反映します。収支計算報告書の作成収支計算の結果や取引明細を自動で集計し、確定申告に必要な報告書を生成します。次年度への繰越処理期末の残高を次年度へ引き継ぐ処理を行い、翌年の損益計算もスムーズに進められるようにします。クリプトリンクを使った期末処理のステップでは、実際にクリプトリンクを使って期末処理を行い、報告書作成までのステップをご紹介します。Step 0: 損益データの登録期末処理や報告書作成を行う前に、集計期間の取引データをすべて取り込みましょう。(登録方法はこちらをご覧ください)そのために最初に、取引データをクリプトリンクに登録します。取引所やウォレットからデータをインポートすることができ、自動で集計されます。Step 1: 残高調整をする集計期間の取引データをすべて取り込むことができたら、取引所やウォレット内の残高とクリプトリンク内のデータを照合します。もし差がある場合、ここで数値の調整を行います。データの登録漏れがある場合は、前のステップに戻って取引明細を追加登録して正しいデータに修正します。Step 2: 証拠金のみなし決済期末をまたいだポジションがある場合には、証拠金のみなし決済を行います。登録したデータから、ポジション情報が把握できる場合には、「自動で追加する」をクリックすると、みなし決済明細が自動で作成されます。また、ご自身でみなし決済明細を追加する場合には、「新規登録する」をクリックして、みなし決済明細を登録してください。Step 3: 期末時価評価続いて、期末時価評価を行います。クリプトリンクで取得した期末時点の時価が「期末レート」に記載されていますが、必要に応じて修正したり、期末時価評価を行わない通貨の場合はチェックを外したりしてください。Step 4: 収支計算報告書を作成する次に、収支計算報告書を作成します。この報告書は、取引ごとの収支をまとめたもので、確定申告の際に必要となります。また、報告書以外にもいくつかの作成書類を一緒に作成することができます。明細ごとの詳しいデータをEXCEL形式で作成しますので、ご自身の調査用や保管用に必要なファイルを作成しましょう。Step 5: 次年度への繰越をする今期の残高を次年度へ繰り越す処理を行います。Step 6: 収支計算報告書をダウンロードする最後に、作成した収支計算報告書をダウンロードします。「収支報告書」をクリックすると、今期の報告書を確認できます。また、「取引データ」をクリックすると、Step 4でチェックを入れた作成書類をダウンロードすることができます。収支計算報告書について収支計算報告書は、仮想通貨取引の収支を集計したもので、各取引の詳細や合計損益が記載されています。この報告書は、PDF形式で出力でき、税務署への提出書類としてご利用いただけます。以下に記載されている内容をご紹介します。全体の収支計算結果 現物取引、証拠金取引、その他の収益(マイニング、レンディング、ステーキングなど)ごとの収支をまとめた項目です。 取引にかかった手数料も含まれ、手数料は「経費」として計上できます。 申告時には【合計額 - 手数料】が雑所得として報告されます。仮想通貨ごとの現物取引収支計算結果 期首と期末の保有暗号資産の数量やその他の情報が表示されます。未売却NFTの内訳 保有しているNFTの一覧です。期末時点の未上場ICO投資内訳 管理しているICO投資のうち、未上場のものが一覧で表示されます。その他収支の内訳 マイニング、レンディング、ステーキングなどによる収益の内訳が表示されます。集計対象の取引所/ウォレット 登録した取引所やウォレットの一覧です。登録済みウォレットアドレス一覧 登録しているウォレットのアドレスが表示されます。仕訳データの作成収支計算報告書の作成が完了すると、「仕訳エクスポート」ボタンが表示されます。この「仕訳エクスポート」を使うことで、クリプトリンクに登録した取引明細を簡単に会計ソフトへ取り込むためのファイルを作成できます。出力形式は主要な会計ソフトに対応しており、ファイルをインポートするだけで会計データが完成します。計算結果をシームレスに会計データに反映させることで、手作業の入力が不要になり、時間の節約とミス防止に大きく役立ちます。具体的には、以下の手順で仕訳データを作成できます。Step 1: 新規仕訳ファイルを作成「仕訳エクスポート」をクリックし、新規仕訳ファイルを作成します。Step 2: 出力形式を選択ここで、ご利用の会計ソフトを選びます。クリプトリンクでは、主要な会計ソフト、free, MFクラウド会計、MJS、弥生、に対応しています。Step 3: 仕訳データの作成その他の設定を確認し、「作成」をクリックし、仕訳データを作成します。Step 4: 仕訳データの出力作成した仕訳データファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルは、使用している会計ソフトにそのままインポートできる形式になっています。ダウンロードしたfreeeのサンプルファイルはこちら。まとめクリプトリンクの損益計算ツールを使って、期末処理から仕訳データ作成までの手順をご紹介しました。暗号資産取引を行う法人にとって、確定申告に必要な報告書の作成は、複雑で手間のかかる作業です。しかし、クリプトリンクの計算ツールを使用することで、これらの作業を効率的かつ正確に行うことが可能です。 ぜひ、クリプトリンクを導入し、業務負担を軽減するツールとして活用していただければと思います。関連記事確定申告前に必見!仮想通貨投資で期末にできる損益調整による税金対策方法とは仮想通貨(暗号資産)の確定申告にそなえる!必要な書類と準備のポイントを解説します クリプトリンクなら初めてでも簡単!仮想通貨の期末処理と報告書作成ガイド【個人向け】