仮想通貨取引において、国内で高い人気を誇る取引所の一つにコインチェック(Coincheck)があります。Coincheckは、ビットコインやイーサリアムをはじめとするさまざまな暗号資産を取り扱っており、スマホアプリやNFTマーケットプレイスなど、魅力的な機能を提供しています。このように手軽に暗号資産を取引できるCoincheckですが、取引を続けるうえで忘れてはいけないのが「収支の把握」です。しかし、実際には取引による損益を正しく把握できていない方も少なくありません。「コインチェックで取引しているけど、どのくらい儲かっているか分からない」「取引履歴の見方がよく分からない」「収支の計算方法が難しくて手をつけられていない」そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、コインチェック(Coincheck)を使って仮想通貨取引を行っている方向けに、損益の確認方法について詳しく解説していきます。記事では、コインチェックで取得できる取引履歴の確認方法手計算での損益計算の流れツールを使った効率的な損益計算の方法をそれぞれ分かりやすくご紹介します。ぜひ参考にして、日々の取引や確定申告に役立ててくださいね!この記事の要約コインチェック(Coincheck)の損益計算には、取引履歴として取得できる「業界標準フォーマット」を使用します。暗号資産の取得価額を計算する方法には、主に「総平均法」と「移動平均法」があります。総平均法は、1年間の暗号資産の購入総額を購入総数量で割り、年間の平均取得単価を算出する方法です。移動平均法は、暗号資産を購入するたびに保有数量と取得価額を合算し、平均取得単価を計算し直す方法です。本記事では、コインチェックの取引履歴を使い、総平均法と移動平均法で損益を計算する流れを具体例とともに解説します。損益計算ツール「クリプトリンク」では、コインチェックから取得した取引履歴をアップロードすることで、損益計算を自動化できます。コインチェック(Coincheck)とはどんな取引所?コインチェック(Coincheck)は、日本で人気のある暗号資産(仮想通貨)取引所の一つです。ビットコインやイーサリアムをはじめ、2026年6月時点で35種類の暗号資産を取り扱っており、初心者から上級者まで多くのユーザーに利用されています。コインチェックはシンプルなUIが特徴で、初心者の方でもスマホアプリから簡単に取引できます。そんなコインチェックでは、次のような様々な取引やサービスを利用できます。取引・サービス内容販売所コインチェックが提示する価格で暗号資産を購入・売却できます取引所ユーザー同士が注文板を利用して暗号資産を売買できますCoincheckつみたて毎日または毎月、設定した金額で暗号資産を自動購入できます貸暗号資産サービス保有する暗号資産をコインチェックに貸し出し、契約期間に応じた利用料を受け取れますCoincheckステーキング対象となる暗号資産を保有することで、ステーキング報酬を受け取れますCoincheck NFTNFTと暗号資産の交換取引や、NFTの出品・購入・保管ができます暗号資産の送金・受取コインチェックと外部の取引所やウォレットとの間で暗号資産を移動できますこのように、コインチェックでは暗号資産の売買以外にも、積立や貸暗号資産、ステーキング、NFTなど、さまざまなサービスを利用できます。なお、コインチェックの販売所では取引手数料が無料とされていますが、提示される売買価格にはスプレッドに相当するコストが含まれていて、実際の価格よりも割高で購入することになります。また、取引所の売買手数料は銘柄や注文方法によって異なるほか、日本円の入出金や暗号資産の送金などにも手数料が発生する場合があります。利用するサービスによって取引履歴の確認方法や損益計算の方法が異なるため、取引内容を正しく把握しておくことが大切です。コインチェック(Coincheck)の取引データをダウンロードまず、損益を確認するためには、ご自身の取引履歴データが必要になります。Coincheckでは、暗号資産の売買などに関する取引履歴のほか、貸暗号資産サービスに関する履歴を取得できます。ここでは、暗号資産の売買などの取引履歴が記録された「業界標準フォーマット」の取得方法を解説します。Coincheckの取引アカウントにログイン後、「取引履歴」をクリックし、取得したい期間のデータをダウンロードしてください。なお、貸暗号資産サービスを利用している場合のデータ取得方法については、「コインチェック(Coincheck)の取引履歴の取得方法」をご確認ください。 コインチェック(Coincheck)の取引データの見方を解説ダウンロードした取引履歴ファイルの見方を解説していきます。※Coincheckでは複数の形式で取引履歴を取得できますが、今回は上記で説明した「業界標準フォーマット」のファイルについて解説します。項目内容取引日時取引が発生した日時取引種別売買や預入、送付などの取引の種類取引形態自己取引や媒介取引などの取引形態通貨ペア取引した通貨の組み合わせ増加通貨名取引によって増加した通貨名増加数量取引によって増加した通貨の数量減少通貨名取引によって減少した通貨名減少数量取引によって減少した通貨の数量約定代金取引が成立した際の代金約定価格取引が成立した際の1通貨あたりの価格手数料通貨手数料として支払った通貨手数料数量手数料として支払った通貨の数量それでは、取引データが揃ったところで、実際に手計算をしてCoincheckの損益を確認してみましょう。損益計算方法には総平均法と移動平均法がありますが、それぞれの方法で損益を求めるやり方をご紹介していきます。【手計算】総平均法で損益を確認する総平均法とは、特定の期間内に取引した通貨の平均単価を取得原価とし、この取得原価をもとにして収益を計算する方法です。では、以下のCoincheckのデータを使用して、総平均法で損益計算を行っていきます。総平均法の収支計算式はこちらです。[暗号資産の売却総額]ー[取得価格(平均取得単価×売却数量)]=[損益額]Step 1:関連する数値を抜き出すまずは「平均取得単価」を算出するため、上記のデータのBTCを購入した明細から関連する数値を抜き出します。取引種別増加通貨名増加数量減少通貨名減少数量2行目購入BTC0.08JPY1202817.123行目購入BTC0.02JPY298658.146行目購入BTC0.08JPY1182658.4合計0.182684133.66その後、「暗号資産の売却総額」と「売却数量」を算出するために、上記のデータのBTCを売却した明細から関連する数値を抜き出します。取引種別増加通貨名増加数量減少通貨名減少数量4行目売却JPY652716.72BTC0.045行目売却JPY826661.8BTC0.057行目売却JPY1004207.54BTC0.07合計2483586.060.16Step 2:各項目の合計を算出する各項目の合計を算出し、損益計算に必要な以下の数字を洗い出します。「売却総額」:売却した時の「増加数量」の総額→2,483,586円「売却数量」:売却した時の「減少数量」の総数→0.16BTC「平均取得単価」:購入した時の「減少数量」の総額を「増加数量」の総数で割った金額→14,911,854円Step 3:損益額を算出するしたがって先ほどの総平均法の式に数字を当てはめると以下のようになります。[暗号資産の売却総額:2,483,586円]ー[取得価格(平均取得単価:14,911,854円 × 売却数量:0.16BTC)]= 97,689円【手計算】移動平均法で損益を確認する次に、上と同じCoincheckの取引データを使用して、移動平均法で損益計算を行なっていきます。移動平均法では取引が発生するたびに、その時点における取引価格と現保有数の平均取得原価を算出し、この平均取得原価をもって収益の発生する取引(売却など)の取引価格から損益を出します。移動平均法では売却が行われる度、以下の計算式から損益を算出します。[暗号資産の売却額]ー[取得価格(平均取得単価×売却数量)]=[損益額]Step 1:関連する数値を抜き出すまずは「平均取得単価」を算出するために、上記の取引データから関連する数値を抜き出し、「BTCの数量」、「所持しているBTCの取得額」を求めます。取引種別増加通貨名増加数量減少通貨名減少数量所持しているBTCの数量所持しているBTCの取得額平均取得単価2行目購入BTC0.08JPY1202817.120.081202817.12150352143行目購入BTC0.02JPY298658.140.101501475.26150147534行目売却JPY652716.72BTC0.040.06900885.16150147535行目売却JPY826661.8BTC0.050.01150147.53150147536行目購入BTC0.08JPY1182658.40.091332805.93148089557行目売却JPY1004207.54BTC0.070.02296179.0914808955このデータの詳細は以下のように算出しております。項目購入時の算出方法売却時の算出方法所持しているBTCの数量直前のBTC数量に「増加数量」を加算する直前のBTC数量から「減少数量」を差し引く所持しているBTCの取得価額直前の取得価額に、購入に使用した「減少数量」の金額を加算する売却後に残ったBTC数量に、売却時点の平均取得単価を掛ける平均取得単価所持しているBTCの取得価額 ÷ 所持しているBTCの数量売却時点までの平均取得単価をそのまま引き継ぐStep 2:各売却明細の損益を算出する次に、各売却明細について、売却額から売却したBTCの取得価額を差し引いて損益を算出します。計算式は以下のとおりです。暗号資産の売却額 -(平均取得単価 × 売却数量)= 売却損益4行目の売却損益 652,716.72円 -(15,014,753円 × 0.04BTC)= 652,716.72円 - 600,590.12円= 52,126.60円この売却では、約52,127円の利益が発生しています。5行目の売却損益826,661.80円 -(15,014,753円 × 0.05BTC)= 826,661.80円 - 750,737.65円= 75,924.15円この売却では、約75,924円の利益が発生しています。7行目の売却損益 1,004,207.54円 -(14,808,955円 × 0.07BTC)= 1,004,207.54円 - 1,036,626.85円= -32,419.31円この売却では、約32,419円の損失が発生しています。Step 3:損益額を算出する全ての損益を合計すると以下のようになります。[4行目の損益52,127円] + [5行目の損益75,924円]+ [7行目の損益-32,419円] =95,631円クリプトリンクの損益計算ツールで損益を確認する次にクリプトリンクの計算ツールを利用して損益を確認する方法を解説します。クリプトリンクは取引データをアップロードすることで、損益の計算を自動で行うことができる計算ツールです。以下では、計算ツールの主な機能と使い方について分かりやすくご紹介します。1.取引データの読み込みまずは、各取引所からダウンロードしたCSVやExcel形式の取引履歴ファイルをツールに取り込むことができます。このファイルには、日時や通貨ペア、購入・売却価格、手数料といった詳細な情報が含まれています。2.自動での損益計算取り込んだデータをもとに、ツールが自動的に利益・損失や手数料を計算してくれます。手作業での集計は不要です。3.レポートの作成計算された損益は、レポート形式で出力することも可能です。確定申告などにも活用できます。このように、エクセルを使って1つひとつ手作業で計算する必要はありません。取引履歴をアップロードするだけで、あとはツールが自動的に収支を算出してくれるので、とても便利です。Coincheckの取引データをアップロードすると、エクセルで計算した時と同じ結果が得られていることが確認できます。上記は総平均法での計算結果になります。移動平均法での計算結果は以下となります。計算結果を収支レポートとして、出力する機能もあるので、申告の際はご利用ください。手計算 vs 自動計算ツール:4つのポイントで比較比較軸手計算クリプトリンク正確性数値の入力ミスや計算式の設定ミスが起こる可能性がある取引履歴をもとに損益を自動計算できる作業時間取引件数が多いほど、データの整理や計算に時間がかかる取引履歴をアップロードすることで、計算作業を効率化できるコスト無料で計算できるが、作業時間や確認の手間がかかる個人向けプランは月額330円から利用できる拡張性複数の取引所やウォレットを利用している場合、データをまとめて計算する必要がある70以上の取引所やサービスの取引履歴に対応している取引件数が少なく、コインチェックだけを利用している場合は、Excelによる手計算でも損益を確認できます。一方で、取引件数が多い場合や、複数の取引所・ウォレットを利用している場合は、取引履歴の整理や計算に多くの時間がかかります。また、CSVファイルの形式が変更された場合には、Excelの計算式や取り込み方法を見直さなければならないこともあります。クリプトリンクでは、取引所のファイル形式が変更された場合にも、サービス側で対応を行っています。そのため、利用者が計算式や取り込み方法を一から作り直す必要はありません。損益計算にかかる時間や手間を減らしたい方や、手計算に不安がある方は、クリプトリンクの損益計算ツールを活用してみてはいかがでしょうか。まとめコインチェック(Coincheck)は、2014年からサービスを提供している国内取引所で、親会社であるCoincheck Group N.V.が米国ナスダック市場に上場しています。様々なサービスを提供しているコインチェック(Coincheck)ですが、仮想通貨の取引を行う上では、正確な損益の把握が欠かせません。特に確定申告を行う際には、収支計算の正確性が求められます。本記事では、コインチェックの取引履歴の見方総平均法・移動平均法による手計算の方法ツールを使った損益の自動計算方法について、実例を交えて詳しく解説しました。クリプトリンクなら、取引履歴をアップロードするだけで収支が自動で計算され、収支レポートまで出力できるため、手間を大幅に削減できます。コインチェックを利用されている方は、本記事を参考にして、日々の取引の損益をしっかり管理し、安心・安全な仮想通貨ライフを送りましょう。関連記事【2025年最新版】GMOコインの損益計算ガイド!Excelと計算ツールを活用して確認しようbitFlyer(ビットフライヤー)の損益計算を徹底解説!Excel手計算と自動計算ツールを使って簡単チェックOKJ(旧OKCoinJapan)の仮想通貨(暗号資産)の損益計算を詳しく解説!Excelと計算ツールを使って確認しよう【比較表付き】失敗しないbitbank損益管理!Excelと計算ツールを比較して詳しく解説